カラー理論①
透明感や寒色系カラーを出すには、アンダーを削る必要がある。ただし、アンダーは削れば削るほど、アンダーの状態が浮き出てくるといった現象が起こるため、10レベルぐらいまでなら、色むらが出ていても見えなかったものが、レベルが上がるにつれ、色むらが視覚化されてしまうことになる。
ヘアカラーの基本とは、まずバージン毛や新生部と、一度でもヘアーカラーした髪は全くの別物と認識して対処していかなければならない、ということ。
例えば10レベルや12レベルの薬剤でカラーを施術したとしても、残留ティントが僅かでも残っていれば、新生部やバージン毛部分よりアンダーのリフトアップが落ちるという現象が起きるため、既染部分については異なるアプローチが必要となる。
また、ヘアーカラーの根幹をなす概念に「体温が届く新生部2cmは、他の部分よりもリフトアップし、残留ティントがない分、クリアに発色する」というのがある。
そのため、新生部と既染部分とではアンダーの削られ方や、にごり、クリア感も違ってくるため、同じ薬剤の同じ調合では対処することはできず、他の部分よりレベルを下げて使うなどの工夫が必要となります!
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